ビジュアルデザイン学科
【「センサー」で人を笑顔にさせる】
私たちの生活の中には、さまざまな「センサー」が利用されています。
そんなセンサーを使って、楽しいコンテンツを制作する授業が、デジタルクリエイションコース2年生では行われています。
前期の授業では、カメラや振動、音などを感知するセンサーについて学び、毎週グループに分かれてコンテンツを制作してきました。
これが、今回学生が使用しているセンサーのうちの1つ。
これ以外にも、色々な種類のものがあるのだそうです。
この日は、前期授業の最終日。
今まで扱ってきたセンサーを自由に使って、各グループが考えた作品の発表会が行われていました。
それでは、学生たちが自由な発想で考えたアイデアを見ていきましょう。
こちらのチームが考えたのは、「トイレSOS」というアプリ。
カメラのセンサーを使って、トイレに並んでいる人の緊急度合いを、トイレの中にいる人に伝えてくれるというもの。
並んでいる人の足踏みの激しさをセンサーが感知して、どれぐらい切羽詰まっているのかを判断するそうです。
この授業の担当講師の大西先生は、
「人の深刻な度合いは視覚化しにくいので、面白いと思います。見えていない人のことを推し量れるというところが、新しいですね。」とコメントされていました。
たしかに、自分たちには見えないものを感知してくれるのは、センサーならではの役割かもしれません。
こちらは、初対面の2人が会話をする時に、3人目となって会話を盛り上げてくれるというアプリ。
一定の沈黙をセンサーが感知すると、話題をふってくれたり、合いの手をうってくれます。
ロボットが主役となって会話をするのではなく、あくまでもスムーズな会話をサポートしてくれるものだそうです。
少し気まずい空気になってしまったときに、話題を切り替えてくれる人物がいると、気楽に話ができますね。
そして、こちらのチームが制作したのは「ギフメラ」というツール。
プレゼント箱の中にカメラが仕掛けられていて、受け取った人が箱を開けた瞬間の表情を、撮影して残すことができます。
「なにが入っているのかな〜」
カシャッ!
これがあれば、その瞬間の笑顔を撮り逃すことなく、記録できますね。
この他にも、センサーを利用した押し相撲のゲームや、音を感知して遊べるイヤリング、録音した声が加工されて再生される電話機などがありました。
センサーという同じツールを使っていても、生まれるアイデアは人それぞれで、発表会では個性あふれるコンテンツを楽しむことができました。
学生たちが楽しそうにお互いの作品で遊んでいる様子が印象的で、人を笑顔にするための作品を制作するというのは、とても素敵なことだなぁと感じました。
これからも、見た人や使った人を楽しませる作品を、どんどん作り出していってくださいね!
Posted on 2016.09.06 by seika design course