岡本清一記念講座・緊急シンポジウム『シャルリーエブド襲撃事件を考える──表現の自由とテロリズム』レポート

 2015年1月7日に起こったパリの風刺週刊紙『シャルリーエブド』襲撃事件は世界を震撼させ、「新たな9・11テロ」とイスラム過激派の脅威を強調する言説が広がりました。同時に、表現の自由と宗教の自由の対立など難しい問いを投げかけています。

 京都精華大学は、事件からまもない1月23日に岡本清一記念講座・緊急シンポジウム『シャルリーエブド襲撃事件を考える──表現の自由とテロリズム』を開催しました。本学は文化と芸術の教育により、日本と世界に尽くそうとする人材を育成することを使命としており、また日本で唯一のマンガ学部を擁する大学です。日々、本学において「表現」を追求する学生たちにとっても、この事件は大きな意味を持っています。

 そこで、この事件をどう読み解くべきか、背景に何があるのか、さらには、自由な表現とは何であり、その責任はどこに求められるのか。さまざまな角度から考え、議論する必要があると考えました。

 登壇者は3人。新聞・雑誌で風刺や社会批評を交えたユーモアマンガを描いてきたマンガ学部教員の篠原ユキオ。2008年までパリに住み、郊外の若者や移民の文化を研究してきたポピュラーカルチャー学部教員の安田昌弘。アフリカ・マリ出身のイスラム教徒である人文学部教員のウスビ・サコ。それぞれの視点からこの事件に対する解説と分析を行なった後、人文学部教員の山田創平をコーディネーターに、意見を交わしました。