1964年——読書無用論が謳歌された時代の中国、教師一家に生まれた私は、小学校に上がるずっと前から、読めるはずもない父の蔵書を齧り始め、味わいが良かったのか癖にもなり、幼少期から青春期にかけずっと本に耽っていた。そんなある日突然、齧りすぎてポロポロになった本たちを放りだし、日本という真新しい世界に飛び込んだ。22歳の終わりを告げる春のことで、初めて日本語と出会った時でもあった。そして今日、私はその時に出会った日本語で小説を書いている。
| 講師 | 楊 逸(作家・第139回芥川賞受賞) |
| 日時 | 2009年10月29日(木)16:20〜17:50 |
| 申し込み | 不要(無料・先着順) |
| 会場 |
京都精華大学 〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137 *地下鉄「国際会館」駅3番出口よりスクールバス(無料)をご利用下さい。 |
プロフィール
楊 逸 Yang Yi
作家。中国ハルビン市出身、中国籍。1987年留学生として来日。お茶の水女子大学文教育学部地理学専攻卒業後、在日中国人向けの新聞社勤務を経て中国語教師となる。2007年『ワンちゃん』で第105回文學界新人賞受賞し日本語作家としてデビュー。2008年『ワンちゃん』で第138回芥川賞候補となる。2008年『時が滲む朝』で第139回芥川賞を受賞。中国籍の作家で初の受賞者となった。最新作は『金魚生活』(2009年、文藝春秋)、『すき・やき』(「新潮」2009年6月号)。

![10/29[木]楊 逸(作家・第139回芥川賞受賞)「私と言葉、そして小説」](img/a3_main.jpg)