“IN THE PICTURE”とはアメリカ映画の撮影現場で使う言葉で「画面に入ってる」という意味。映画美術は光を当てられカメラによってフィルムに写し取られる芸術で、画面に入らなければ存在しないのも同じ。撮影が終わると取り壊されてしまうはかないアートだ。だが、フェルメールが400年前に絵画に描いた空間は永遠で、僕らは実感を持って絵の中の世界を感じ取ることができる。同様に、まだ100年あまりの歴史しか持たない映画ではあるが、黎明期のグリフィスやチャップリンの映画を観ても、輝く役者の背後に当時デザインされ制作された美術セットは映画の中に息づき、僕らはその空間を物語とともに味わうことができる。映画の中に美術が構築した世界はこうして生き続けていく。テクノロジーの発展と共に、映画の映像表現そして美術空間の表現方法は変化してきた。CG映像主流の時代、21世紀における「リアルな空間」「映画という物語のための空間」を考えてみたい。


| 講師 | 種田陽平(美術監督) |
| 日時 | 2009年6月18日(木)16:20〜17:50 |
| 申し込み | 不要(無料・先着順) |
| 会場 |
京都精華大学 〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137 *地下鉄「国際会館」駅3番出口よりスクールバス(無料)をご利用下さい。 |
- 講演会の前日に、種田氏が美術を手がけた作品の特別上映会を行います。お楽しみに!


プロフィール
種田陽平 TANEDA Yohei
武蔵野美術大学油絵科卒業。『スワロウテイル』で注目を集め、『不夜城』で香港電影金像賞最優秀美術監督賞を受賞。『キル・ビル Vol.1』で米国美術監督協会最優秀美術賞にノミネート。『THE 有頂天ホテル』『フラガール』で毎日映画コンクールの美術賞を受賞。『ザ・マジックアワー』は日本アカデミー賞最優秀美術賞、第3回アジア・フィルム・アワード最優秀美術監督にノミネート。三鷹の森ジブリ美術館「小さなルーヴル美術館展」など、展示、イベントのアートディレクションも。映画最新作は太宰治原作『ヴィヨンの妻』、是枝裕和監督作品『空気人形』、イタリアが舞台の『アマルフィ』等。
著書に『ホットセット』『TRIP for the FILMS』等がある。(2009年1月現在)

![6/18[金]種田陽平(美術監督)「IN THE PICTURE〜映画の中で生き続ける美術」](img/a4_main.jpg)