日時:7月12日(木)14:40〜16:10 開場:14:30 会場:京都精華大学 黎明館201教室
費用:無料 申込:不要(先着順)
講演要旨
今、世の中では何かといえば「環境、環境」だ。では環境問題とは何なのか?
ぼくが最近までいた地球研(精華大の目の前にある総合地球環境学研究所)は、いわゆる地球環境問題の解決に資する学問的研究をするための機関である。では地球環境問題とは何か?それは人間の文化が生みだしたものではないかというのが、地球研の根本的認識であった。
つまり、他のすべての動物とは異なって、この人間という動物は、どうやら何万年前もの大昔から、自然を支配して生きようと考えてしまったらしい。そのために、100万種、200万種もいるという動物の中で、人間だけが地球環境問題なるものを引きおこすことになった。ではわれわれはどうしたらよいのか?科学・技術をもっと発展させれば地球環境問題を解決できるのか?
もはやそうではないことは明らかである。地球研が昔から考えてきた「未来可能性」(Futurability)という概念が今や不可欠なものだと、ぼくは思っている。

プロフィール
日高敏隆 HIDAKA Toshitaka
1930年東京都生まれ。東京大学理学部動物学科卒業。東京農工大学教授、京都大学理
学部教授、同大学理学部長、滋賀県立大学初代学長を経て、2001年4月より2007年3月
まで総合地球環境学研究所・初代所長を勤めた。2007年4月より京都精華大学人文学
部客員教授に就任。専門は動物行動学。幼い頃より動物の行動に関心を持ち、日本に
おける動物行動学の発展を推進してきた。1982年、日本動物行動学会を設立、長く会
長を務め、多くの研究者を育てた。『チョウはなぜ飛ぶか』(1961年毎日出版文化賞
受賞)、『春の数えかた』(2002 年第50回日本エッセイストクラブ賞 受賞)、『動
物と人間の世界認識』、『人間はどこまで動物か』、『人間は遺伝か環境か』『ぼく
の世界博物誌』等著書多数。
講演風景
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