坂口恭平(アーティスト) 「0円ハウスTOUR2005 at 京都精華大学」(2005.10.13 at 京都精華大学黎明館201教室)

[「0円ハウス」プロジェクト]
*10月1日〜14日まで、坂口恭平さんと京都精華大学の学生による「0円ハウス」のインスタレーションを大学構内で行います。
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ポスター

講演要旨
これまで、路上生活者の家は社会問題としての狭いコンテクストの中でのみ議論されてきました。福祉行政の怠慢を批判する側も、路上生活者の自助努力と説く側も共に、路上生活者の家=なくすべき存在というのが共通した認識でした。

路上生活者には当然のことながら、新品で最新の設備を備えた家を建てるお金がありません。必然的に彼/彼女達の家は拾ってきたもの=0円で手に入るものが中心の手作りの家になります。ただし、そこには様々な工夫がなされ、画一的な家に住んでいる私達以上のこだわりが備わった家=かっこいい家が出来上がっています。

そして彼らは、現代社会で私達が実践しようと躍起になっている、持続可能で環境に優しい家、手作りでスローな家を当たり前に作っています。

「0円ハウス」の凄さやかっこよさを、現代建築の問題点、そして日本におけるプライベート/パブリックスペースの概念を交えながら話していきます。
過去のビデオ作品、「貯水タンクに棲む」(1999)、「移住ライダー」(2000)の上映も行います。

プロフィール
坂口恭平(SAKAGUCHI Kyohei)
1978年熊本県生まれ。1997年早稲田大学理工学部建築学科入学。在学中に制作したビデオ作品「貯水タンクに棲む」(1999)で注目を集める。「移住ライダー」(2001)を制作。東京中の路上生活者の家を調査しまとめた写真集を卒論として制作し、これが後の『0円ハウス』の原型となる。東京・大阪・名古屋の3都市をフィールドワークし、撮り続けた路上生活者たちの家々が一冊の写真集となり、リトルモアから『0円ハウス』(2004)として出版される。
既存の建築スタイルには収まりきらない路上の家に、独自の視点で迫る全く新しい写真集として議論を巻き起こす。
2006年カナダバンクーバー州立美術館で個展を開催予定。

「0円ハウス」写真
『0円ハウス』写真1 『0円ハウス』写真2 『0円ハウス』写真3 『0円ハウス』写真4 『0円ハウス』写真5

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