土田英生(MONO主宰、劇作家・演出家) 「カラオケと演劇」 (2005.07.07 at 京都精華大学明窓館201教室)

講演要旨
 テレビや舞台で俳優の演技を見ている時、技術的なことは分からなくてもその演技の良し悪しは何となく判断出来る。上手いか下手かではなく、いいか悪い か。これが肝心だ。決めるポイントは「自意識のコントロールの仕方」にある。
 カラオケは自分が歌う為に行く。自らの下手な歌を他人に聞いてもらいたいと願う。しかしその代償として他人の下手な歌も我慢して聞かなければならない。 それにも関わらず、聞いていて愉快な人と不愉快な人がいるのはなぜだろうか。その歌の巧拙以外に原因があるような気がする。これこそがまさに演技と通底す る点だ。
 俳優は自分の演技を他人に受け入れられたいと願う時、どうしたらいいのか。カラオケを例にあげながら演劇について考える。
ポスター

プロフィール
土田英生(TSUCHIDA Hideo)
1967年生まれ。愛知県大府市出身。MONO代表・劇作家・演出家。1985年立命館大学入学と同時に演劇を始める。1989年に「B級プラクティス」(現MONO)結成。1990年以降全作品の作・演出を担当する。張りつめた状況の中に身を置く普通の人々のたたずまいや認識のズレから生じる会話の可笑しさや哀しさを軽快なテンポで見せることで評価を得ている。1999年には「その鉄塔に男たちはいるという」で第6回OMS戯曲賞大賞を受賞。2001年、文学座に書きおろした「崩れた石垣、のぼる鮭たち」で第56回芸術祭賞優秀賞を受賞。2003年9月より文化庁の新進芸術家留学制度で一年間ロンドンに留学。日本劇作家協会会員。

===主な経歴===
【舞台】
1998年 劇団M.O.P「遠州の葬儀屋」(作)
1999年 G2プロデュース「いつわりとクロワッサン」(作)
1999年 メイシアタープロデュース「近松ゴシップ」(作・演出)
2000年 パルコプロデュース「ボーイズ・タイム」(脚本)
2001年 OMSプロデュース「その鉄塔に男たちはいるという」(作・演出・出演)
2001年 MONO第28回公演「約三十の嘘」(作・演出・出演)
2001年 文学座「崩れた石垣、のぼる鮭たち」(作)
2001年 劇団青年座第160回公演へ「悔しい女」(作)
2002年 Reading『椿姫』with 草なぎ剛[ヴォイス](作・演出)
2002年 MONO第30回公演「きゅうりの花」(作・演出・出演)
2002年 東京国際芸術祭「南半球の渦」(作・演出)
2004年 MONO第32回公演「相対的浮世絵」(作・演出・出演)
【テレビ脚本】
2002年 CX  「天才柳沢教授の生活」 
【ラジオ脚本】
1996年 NHK FMシアター「鳩と夕暮れと」
2000年 NHK FMシアター「夜の灯」
2003年 NHK FMシアター「そのテーブルの苦い二人」
【映画脚本】
2004年 「約三十の嘘」
【著書】
2002年 CDブック Reading『椿姫』with 草なぎ剛[ヴォイス][角川書店]
2002年 土田英生戯曲集「算段兄弟/−初恋」[深夜叢書社]
2004年 小説「約三十の嘘」
【賞歴】
1999年    第6回OMS戯曲賞大賞
2000年    咲くやこの花賞・大阪府舞台芸術奨励賞・京都市芸術新人賞
2001年    第56回芸術祭賞優秀賞
2003年    京都府文化賞奨励賞
【その他】
1995年 鈴江俊郎、松田正隆らと共に戯曲同人誌「LEAF」創刊
2002年 松田正隆、鈴江俊郎、内藤裕敬、岩崎正裕、深津篤史と共に「大阪のど真ん中に小劇場を取り戻す会」に呼びかけ人として参加
2003年 文化庁の新進芸術家留学制度により一年間のロンドン留学を行う。

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