李鳳宇(映画プロデューサー)
「映画を配る・映画を創る」(2000.04.27)

講演要旨
今年の正月映画として公開され、配給収入10億円を超えるヒットとなった韓国映画 『シュリ』。この映画を日本に紹介したのが李鳳宇である。 『ブラス!』や『地雷を踏んだらサヨウナラ』といった作品の配給から、『月はどっちに出ている』『のど自慢』の制作を手掛けるなど映画に憑かれた男が映画の魅力を語る。
プロフィール
李鳳宇(リ・ホウウ)
映画配給会社シネカノン代表。1960年、京都府生まれ。
朝鮮大学外国語学部卒業後パリに遊学。89年にシネカノンを設立。『アマチュア』(キシェロフスキー監督)を手始めに、その後『デカローグ』『苺とチョコレート』『風の丘を越えて〜西便制〜』『ウォレスとルグミット』『SF・サムライ・フィクション』など90作を超える映画の配給をおこなう。
92年には初プロデュースの『月はどっちに出ている』が、50を超える内外の賞を受け大ヒットを記録する。
他のプロデュース作品に『東京デラックス』『ビリケン』『のど自慢』『ビック!ショー・ハワイに唄えば』『あつもの』などがある。現在はサッカー・ドキュメンタリーを制作している。
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講演レポート
4月27日に「映画を配る、映画を創る」と題して行われたアセンブリーアワー講演会。韓国映画「シュリ」や「ブラス!」、「地雷を踏んだらさようなら」を配給、「月はどっちにでている」や「のど自慢」などの制作を手掛けたシネカノン代表の李鳳宇さんに、映画の魅力をお聞きしました。



画配給会社シネカノンは1989年に設立され、ポーランド映画「アマチュア」を手始めに、「デカローグ」、「苺とチョコレート」、「ウォレスとグルミット」、「サムライフィクション」など90作を超える様々な国の映画配給を行ってきました。

「今はいろいろな国の映画を見る事ができます。日本映画も、ベルリンやカンヌなどの国際映画祭で賞をもらい、世界で注目されています。しかしそのせいで、ベルリンやカンヌなどの国際映画祭で賞をとるために映画を作っているという傾向があるように思います。
しかし映画というのは、 身近な人のために作るべきものだと思います。それはなぜかと言いますと、世界で日本映画が受け入れられても、日本で受け入れられなっかたらしかたがないからです。
映画というのは、たくさんの人に見てもらわないと意味がない。つまりどんないい映画を作ったとしても、その映画が誰にも見てもらえなかったらそれはいい映画とはいえないのです。映画は見る方が主人公なのです。だから、映画を見る方が作り手に合わせるのではなく、作り手が見る方に合わせて変わっていかなければならないのです」

講演の後で、李鳳宇さんに参加者からいくつかの質問が出ました。

──映画監督になるには、どうしたらいいのですか?
「難しいです。しかし、簡単にもなれます。お金を15万円ぐらい貯めて、フィルム、ビデオ、キャストを用意して、シナリオを書いて、引っ越しするような感じでやれば、映画は作れます。しかしそれをプロとしてやっていくには、たいへんです。全国公開するような映画の監督になるには、熟練と経験などが必要であり、いくら技術を持っていてもだめなのです。それに、貧乏を恐れてはいけません。それでも映画監督を目指すなら、根気を持って小さなことからコツコツとやっていくべきでしょう」

──シネカノンで作られた映画は、あたる映画ではないと思うのですが?
「マイブームです。私の中では、いい映画だと思います」

──映像の勉強をしたいのですが、一番よい方法はなんですか?
「映画をたくさん見ることだと思います。自分のバイブルみたいな映画を見つけて、繰り返し同じ映画を見たりするとよいでしょう」

──デジタル配給についてお話をお聞かせ下さい。
「デジタルは導入されますが、全部が全部デジタルになるとは限らないと思います。みんなが見れるからといってよいわけでもなく、映画の質感が好きな人もいるから、半分ぐらいがデジタルに変わり半分ぐらいが今のままだと思います」

──映画「シュリ」のマーケティング方法を教えて下さい。
「マーケティングとは、映画を何回も見てその映画の長所、短所を見つけ、長所を生かすのです。「シュリ」については、ストーリーが強いラブストーリーだったため、他のラブストーリー映画と何が違うのかを考え、ラブストーリーに興味がありそうな人たちが読む雑誌に記事を載せたりしました。しかし、たいていが、クチコミです。クチコミの力は大きいと思います」

李鳳宇さんは、とてもシャイな方でしたが、参加者からの質問には時折冗談をまじえながらも分かりやすく答えていただきました。会場に集まったたくさんの参加者は、李さんが語る映画の魅力についてのお話を聞いて、新しい映画の魅力に触れることができたのではないでしょうか。

 

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李鳳宇(映画プロデューサー) 「映画を配る・映画を創る」(2000.04.27)
 

李鳳宇(映画プロデューサー)
「映画を配る・映画を創る」(2000.04.27)

講演要旨
今年の正月映画として公開され、配給収入10億円を超えるヒットとなった韓国映画 『シュリ』。この映画を日本に紹介したのが李鳳宇である。 『ブラス!』や『地雷を踏んだらサヨウナラ』といった作品の配給から、『月はどっちに出ている』『のど自慢』の制作を手掛けるなど映画に憑かれた男が映画の魅力を語る。
プロフィール
李鳳宇(リ・ホウウ)
映画配給会社シネカノン代表。1960年、京都府生まれ。
朝鮮大学外国語学部卒業後パリに遊学。89年にシネカノンを設立。『アマチュア』(キシェロフスキー監督)を手始めに、その後『デカローグ』『苺とチョコレート』『風の丘を越えて〜西便制〜』『ウォレスとルグミット』『SF・サムライ・フィクション』など90作を超える映画の配給をおこなう。
92年には初プロデュースの『月はどっちに出ている』が、50を超える内外の賞を受け大ヒットを記録する。
他のプロデュース作品に『東京デラックス』『ビリケン』『のど自慢』『ビック!ショー・ハワイに唄えば』『あつもの』などがある。現在はサッカー・ドキュメンタリーを制作している。
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講演レポート
4月27日に「映画を配る、映画を創る」と題して行われたアセンブリーアワー講演会。韓国映画「シュリ」や「ブラス!」、「地雷を踏んだらさようなら」を配給、「月はどっちにでている」や「のど自慢」などの制作を手掛けたシネカノン代表の李鳳宇さんに、映画の魅力をお聞きしました。



画配給会社シネカノンは1989年に設立され、ポーランド映画「アマチュア」を手始めに、「デカローグ」、「苺とチョコレート」、「ウォレスとグルミット」、「サムライフィクション」など90作を超える様々な国の映画配給を行ってきました。

「今はいろいろな国の映画を見る事ができます。日本映画も、ベルリンやカンヌなどの国際映画祭で賞をもらい、世界で注目されています。しかしそのせいで、ベルリンやカンヌなどの国際映画祭で賞をとるために映画を作っているという傾向があるように思います。
しかし映画というのは、 身近な人のために作るべきものだと思います。それはなぜかと言いますと、世界で日本映画が受け入れられても、日本で受け入れられなっかたらしかたがないからです。
映画というのは、たくさんの人に見てもらわないと意味がない。つまりどんないい映画を作ったとしても、その映画が誰にも見てもらえなかったらそれはいい映画とはいえないのです。映画は見る方が主人公なのです。だから、映画を見る方が作り手に合わせるのではなく、作り手が見る方に合わせて変わっていかなければならないのです」

講演の後で、李鳳宇さんに参加者からいくつかの質問が出ました。

──映画監督になるには、どうしたらいいのですか?
「難しいです。しかし、簡単にもなれます。お金を15万円ぐらい貯めて、フィルム、ビデオ、キャストを用意して、シナリオを書いて、引っ越しするような感じでやれば、映画は作れます。しかしそれをプロとしてやっていくには、たいへんです。全国公開するような映画の監督になるには、熟練と経験などが必要であり、いくら技術を持っていてもだめなのです。それに、貧乏を恐れてはいけません。それでも映画監督を目指すなら、根気を持って小さなことからコツコツとやっていくべきでしょう」

──シネカノンで作られた映画は、あたる映画ではないと思うのですが?
「マイブームです。私の中では、いい映画だと思います」

──映像の勉強をしたいのですが、一番よい方法はなんですか?
「映画をたくさん見ることだと思います。自分のバイブルみたいな映画を見つけて、繰り返し同じ映画を見たりするとよいでしょう」

──デジタル配給についてお話をお聞かせ下さい。
「デジタルは導入されますが、全部が全部デジタルになるとは限らないと思います。みんなが見れるからといってよいわけでもなく、映画の質感が好きな人もいるから、半分ぐらいがデジタルに変わり半分ぐらいが今のままだと思います」

──映画「シュリ」のマーケティング方法を教えて下さい。
「マーケティングとは、映画を何回も見てその映画の長所、短所を見つけ、長所を生かすのです。「シュリ」については、ストーリーが強いラブストーリーだったため、他のラブストーリー映画と何が違うのかを考え、ラブストーリーに興味がありそうな人たちが読む雑誌に記事を載せたりしました。しかし、たいていが、クチコミです。クチコミの力は大きいと思います」

李鳳宇さんは、とてもシャイな方でしたが、参加者からの質問には時折冗談をまじえながらも分かりやすく答えていただきました。会場に集まったたくさんの参加者は、李さんが語る映画の魅力についてのお話を聞いて、新しい映画の魅力に触れることができたのではないでしょうか。

 

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